Linuxディストリビューション「Fedora」の次期バージョン「Fedora 29」で予定されていたパッケージマネージャyumの削除が延期となったことが判明しました(Phoronix)。
当初Fedora 29以降では、"次世代のyum"として開発が進められてきたパッケージ管理ツール「DNF」でyumが完全に置き換えられる計画でしたが、現段階で重要なインフラストラクチャコンポーネントであるKojiやPungi、その他ツールがyumに依存していることから、プロジェクトはFedora 29におけるyumの削除を断念した模様。Fedora Engineering and Steering Committee(FESCo)のミーティングによって決定された事項で、ログを同リンクから辿って確認することができます。
一方Fedora 29以降で計画されている、DNFのリポジトリメタデータの圧縮にZchunkを使用する案は了承されています。
なおyumの削除はFedora 30で実行される見込みで、今度こそ削除される予想されています(FedoraのWikiページ「Deprecate YUM 3」の記述も削除予定がFedora 30に書き換わっています)。