Appleは今年リリース予定のiOS 13とmacOS Catalinaで、iPadをMacのセカンドディスプレイにできる「Sidecar」と呼ばれる新機能を追加します。
ユーザーからの期待が集まる反面、同種の機能を実現するサードパーティソフトにとっては大きな脅威となるなか、最王手のDuet DisplayはAppleとの競争のため、今年の夏に「大きな製品発表」を行う予定であることがわかりました(9to5Mac)。
TechCrunchによると、Duetの創設者兼CEOのRahul Dewan氏は、AppleのSidecarがいつでも起こりうる可能性があったとし、今後Duetはリモートワーカーのための多様なリモートツールを扱う会社になることを計画していると説明しています。そのためには今年の夏にDuet Display以外の新たな製品をいくつか発表する予定があるとのことです。
実際のところDuet DisplayやLuna DisplayはApple公式のSidecarとは異なる特徴を持っています。例えばDuet DisplayはSidecarが動作しないような古いMacで動かすことが可能で、Luna DisplayはMacを完全なヘッドレスマシンとして動作することができるのです。
その反面Sidecarは無料で提供されるのに対し、サードパーティ製ソフトは有料であるという大きなハンデを持っていることも事実で、Appleは開発に際し、iOSとmacOSの内部情報を制限なく利用できるという強みを持っています。同じ分野で直接競合する製品はやはり圧倒的に不利な状況にあるといえそうです。