iPadといえば、動画や電子書籍などを楽しむためのビューアーとして利用している方が多いかもしれません。
しかし、最近のiPadのパワーはMacに匹敵するものがあり、コンテンツを消費するためだけに使用するのはもったいないとも考えられます。
今回、MicrosoftのPowerShellチームに所属するAndy Schwartzmeyer氏は、ライバル企業AppleのiPad上でEmacsを使用する方法を詳細に説明したブログ記事「Emacs on an iPad」を公開しています。
同氏はMacBookに代えてiPadを入手し、ハッキングを楽しむだけでなく、ブログや履歴書を更新するのにEmacsが欠かせない存在となったと説明しています。
iPadでEmacsをアプリとして直接起動することはできないものの、Emacsが動作しているサーバーにアクセスすることは可能で、SSH経由でVirtual Private Server(VPS)にアクセスし、Emacsを使用することにしたそうです。
iPadからSSH接続するためには、Blinkと呼ばれるアプリを使用し、このアプリはssh-agentなどの便利なツールを搭載していてターミナルエミュレータとして十分すぎるほど機能するとのことです。
アプリの設定を使ってSSHキーペアを生成し、VPS用の設定を追加します。キーボード設定で、「Option」を「Esc」に変更し、システム設定では、ハードウェアキーボードの「Caps Lock」キーを「Control」としてEmacsが快適に動作するように設定したそうです。
同ブログではその他、VPSの設定やEmacsのコンパイル方法、一部入力できないキーストロークの回避方法など、さまざまなTipsが掲載されています。
また、Hacker Newsではこの方法に関して議論が行われており、iPadよりMacBookやKindle Fireを使った方が良いといったコメントも書き込まれています。