不正レビュー行ったとして開発者アカウントが停止され、App Storeよりアプリが削除されてしまったドキュメント検索ツール「Dash」。開発者はセットアップを手伝った親戚の開発者アカウントが自分の開発者アカウントに意図せず紐付けられ、不正を行った疑いをかけられているだけで、自分は何もやましい事を行っていないと主張しています。
ところがその後、Dash開発者が2番目の開発者アカウントの存在を知っていたばかりか、プロモーションの手伝いを行っていたことを証明する、いくつかの証拠がMacRumorsのフォーラムメンバーによって発掘されています。
まずiOS開発者Steven Troughton-Smith氏の調査によると、Dashと同時にMihaela Popescuなる人物が所有する、com.kapeliというDashと同じbundle identifierを持つアプリが一斉に削除されていた模様。これらアプリが2番目の開発者アカウントで作成されたアプリではないかと予想されています。
この中に含まれるiGuardやmoveAddictというアプリが、Dashを開発したBogdan Popescu氏の会社、Kapeliのサイトで公開されていたことを示す過去のWebサイトのスクリーンショットが発掘され、それだけでなくKapeliがmoveAddictのプレスリリースを公開していたことも分かっています。
これらの情報よりBogdan Popescu氏が2番目の開発者アカウントを知らなかったはずはなく、不正レビューに関係していないという主張は疑わしいのではなかという理論です。
対してBogdan Popescu氏はiMoreに対して、2番目のアカウントは彼の母親のもので(母親も開発者だったらしい)、それらアプリは元々は自分が作成したものだが、Dashに集中するために譲り渡した物だと反論しています。
同氏の主張が正しいのならばアプリがKapeli名義で公開されていた事には納得がいきますが、母親のアカウントで不正レビューが行われていたということになってしまいます。やはりAppleと電話で対談したタイミングで素直にごめんなさいしておけば問題はこじれなかったのかもしれません。