Webブラウザーを使用している際、閲覧したはずのサイトが後から分からなくなってしまった経験は誰でもあると思います。通常ブラウザには閲覧履歴として、URLとタイトルが保存されていますが、これらの情報だけでは役に立たない事も多いからです。
「Falcon」はこのような場合に役に立つ、履歴の全文検索が可能なChrome用の拡張機能です。タイトルやURLだけではなく、Webページのコンテンツに対して全文検索することができるので、過去に閲覧したサイトをもう一度探し出したいときに役に立ちます。
使用方法
Falconを使用するには、Chromeウェブストアから拡張をインストールするのが簡単です。
アドレスバーで「f + tab」または「f + スペース」をタイプするとfalconのアイコンが表示されます。この後検索したいキーワードを入力すると全文検索が実行できます。
検索バーでは以下の様な書式を使用することができます。
before: "yesterday at 5pm" after: "three weeks ago" emscripten blog "anish athalye"
▲3週間前から昨日の午後5時までの間で"emscripten"と"blog"と"anish athalye"を含む履歴を検索する。
-"cat food" just "a dog"
▲"just"と"a dog"を含むが"cat food"を含まない履歴を検索。
ethereum medium
▲最近2週間のうちで"ethereum"と"medium"を含む履歴を検索。
ethereum medium after:11/29/2015 before:3/26/2016
▲2015/11/29から2016/3/26までの間"ethereum"と"medium"を含む履歴を検索。
ブラックリスト
全文検索データはローカルに保存されるということですが、セキュリティ上の観点から銀行サイトのように内容が保存されること自体望ましくないサイトもあるかもしれません。
そのようなサイトはPreferencesで「Blacklisted Websites」として指定すればインデックスから除外することができます。ただし世界各国の主な銀行サイトはあらかじめ内部のブラックリストで除外されているためあらためて追加する必要はありません。
まとめ
FalconはChromeヘビーユーザーにとってはかなり便利な機能です。過去の閲覧情報を素早く探し出したい方は試してみても損はないでしょう。
なおセキュリティ面が気になる場合、ブラックリスト機能で「https」を正規表現指定し、機密情報を扱うサイト全体を除外する方法がgHacksで提唱されています。セキュアに運用したい場合、その方法を検討しても良いと思います。