
Mozillaは、Firefoxに今後追加される予定のAI機能について、ユーザーが完全に無効化できる「AIキルスイッチ」も同時に提供する方針を明らかにしました。これは、同社の新CEOが「Firefoxを現代的なAIブラウザへ進化させる」と発言したことで議論が高まった直後の発表となります(9to5Linux)。
Mozillaの新CEOの発言は、FirefoxにAI機能を積極的に取り込む方向性を示すものですが、プライバシー、ユーザーコントロール、オープンソース精神との整合性といった点で、コミュニティから不安の声が上がっていました。
これに対し、Mozillaは今回、次のような方針を明確にしています。
- AI機能はすべてユーザーが自分でオンにしない限り有効にならない(オプトイン)
- ブラウザ全体のAI機能を一括で無効化できる「AIキルスイッチ」を提供する
これは、AIを使いたくないユーザーは、Firefoxを従来どおりのブラウザとして利用し続けられるということを意味します。
目次
AIは避けられない?
AI機能の導入は避けられない流れですが、Mozillaは「ユーザーの選択権」を最優先に据える姿勢を強調し、ユーザーの不安に対処する方針です。プライバシー重視のFirefoxらしさを保っていけるかが今後注目されることになりそうです。
