Firefoxブラウザ開発のためのソースコード管理システムがMercurialからGitへ完全に移行することが明らかとなりました(Hacker News)。
Firefox Desktopの開発はMercurialとGitの両方を長い間サポートしていましたが、二つのSCMに対応していることは手薄になっている開発チームに大きな負担を強いており、今回完全にGitに移行することを決定したとのことです。
以下のような要点がまとめられています。
- Bugzilla、moz-phab、Phabricator、Landoは引き続き使用する。
- GitHub上でリポジトリをホスティングすることになるが、貢献のワークフローに変更はない。現時点でプルリクエストは受け付けていない。
- まだ計画段階で、移行開始まで少なくとも6ヶ月を見込んでいる。
作業は二段階に分けて行われ、まず開発者向けの作業が行われ、次にバックエンドのインフラの移行作業が行われます。作業は斬新的に進められていき、すべてのフェーズが完了するとMercurialのサポートが完全に削除されることになります。
Hacker Newsには、Gitへの移行を残念に思うというMercurialの熱心なユーザーからのコメントや、Mercurial(分かりやすい)とGit(機能が豊富)のメリットデメリットを比較するコメントなどが寄せられ、今回の決定に関連した議論が行われています。