fish開発プロジェクトは12月28日、fishシェルの新バージョン「fish 3.0.0」をリリースしました。現在最新版のソースコードをGitHubからダウンロードすることが可能です。
fish 3は2013年に公開されたfish 2以来のメジャーバージョンアップ版で、新機能の追加とともに、既存のスクリプトが動作しない可能性もある互換性のない変更も行われています。
fish 3の新機能としては、POSIXシェルとの互換性を高める「&&」「||」 「!」のサポートや、バックグラウンドプロセスを待つことができる「wait」コマンドの追加、「math」コマンドのbcラッパーから組み込み機能への変更などがあげられています。
aliasコマンドに対する「--save」オプションや、bindコマンドに対する「--silent」オプションの追加など既存のコマンドに対する機能の追加も行われているほか、行末パイプにより次の行にジョブを継続できる機能の追加や、Terminal.appやiTermにおけるイタリックやDIMのサポートといった、インタラクティブ機能に関する機能の改良も行われています。
リリースノートには互換性のない変更点の一覧もリストアップされていますので、ユーザーの方はインストールの前に一読しておくことをお勧めします。