macOSやLinux、Windowsにはhostsファイルと呼ばれるテキストファイルが存在し、特定のIPアドレスとホスト名を自由に結びつけることができるようになっています。
本日紹介する「Gas Mask」は、このhostsファイルの管理を専門とするmacOS用のGUIアプリです。Siim Raud氏によって開発されたオープンソースソフトで、ソースコードはGitHubにて公開されています。
hostsファイルは単なるテキストファイルなので、テキストエディタで編集することができますが、Gas Maskを利用すると、複数のhostsファイルを切り替えたり、それらを結合して使用したりといった、hostsファイルの柔軟な管理が可能となります。
以下使用法を説明します。
Gas Maskの使用方法
GitHubのリリースページから最新のzipファイルをダウンロードし、中に含まれる「Gas Mask.app」をアプリケーションフォルダにコピーして実行します。
Gas Maskを最初に立ち上げた初期状態では「Original File」すなわちデフォルトの「/etc/hosts」が有効な状態です。この状態でも、内容を書き換えたり、保存したりといった、テキストエディタ代わりの機能を使用することができます。
Gas Maskの最も興味深い機能は、複数のhostsファイルを切り替えることができる機能です。
▲左上の+アイコンをクリックして「Local」「Remote」「Combined」という三種類のhostsファイルを追加することができます。追加したhostsファイルは「Activate」ボタンをクリックするだけで簡単に切り替えることができます。
この機能を利用すれば、例えば開発用のhostsファイルや、趣味用のhostsファイルを準備しておき、状況に応じて切り替えることができるようになります。
hostsファイルの種類はそれぞれ以下のような意味を持っています:
- Local: ローカルで管理されているhostsファイル
- Remote: リモートのWebサーバー上に存在するhostsファイル
- Combined: Local/Remoteのhostsファイルを組み合わせたhostsファイル
▲「Local」hostsファイルはローカルで管理されているシンプルなhostsファイルです。
「Remote」hostsファイルはWebサーバー上に配置されたhostsファイルです。共通の内容を複数のMacでシェアできる便利な機能なはずですが、記事執筆時はうまく動きませんでした。
▲「Combined」hostsファイルでは、複数のhostsファイルを組み合わせることができます。画面右上の+ボタンをクリックすることで、好きなだけLocal/Remoteのhostsファイルを追加できます。オリジナルのhostsファイルを変更すれば、その変更が自動的に反映されます。
まとめ
Gas Maskを利用すればhostsファイルを効率良く管理することができます。単にテキストエディタの代わりとしても使用できるだけでなく、hostsファイルの一時的な変更や、組み合わせなど、さまざまな柔軟製の高い運用が可能となります。
タイトル | Gas Mask | |
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公式サイト | https://github.com/2ndalpha/gasmask | |
ソフトアンテナ | https://softantenna.com/softwares/7292-gas-mask | |
説明 | OS X用のホストファイルGUI編集アプリ。 |