ベンチマークツール「Geekbench」でおなじみのPrimate Labsが、AI中心のワークロードに最適化された新しいベンチマークスイート「Geekbench AI」を発表しました。「Geekbench ML」の名称で長期的にテストされていたツールで、機械学習やディープラーニングなど、AI中心のタスクに焦点をあてたハードウェア性能を測定することを目的にしています。
Geekbench AIは10種類のAIワークロードを実行し、3つの異なるデータタイプを使用することで、オンデバイスAI性能の多次元的なイメージを提供します。実際のAIユースケースを模倣した、大規模なデータセットを使用して計測された、Single Precision、Half Precision、Quantizedの各スコアによって、わずか数分でオンデバイスAI性能を測定することができます。
Geekbench AIは、ハードウェアスタック全体のAIパフォーマンスを分解し、GPU、CPU、またはデバイスの専用NPUを選択してテストすることができます。また、Core MLやQNNなど、デバイス上で利用可能なAIフレームワークから選択することもできます。開発者は特定のワークロードに最適なフレームワークとモデルの組み合わせを決定することができ、消費者はAI専用ハードウェアの影響を簡単に定量化することができます。
Geekbench AIは無料版のほか、ユーザーあたり99ドルのPro版が存在し、iOS,macOS,Windows,Android,Linuxなど様々なプラットフォームで利用可能です。