Git開発チームの濱野純氏は10月3日(現地時間)、分散型バージョン管理ツール「Git」の最新版「Git v2.38.0」をリリースしました(Phoronix、The GitHub Blog)。
Git 2.38ではMicrosoftが開発したリポジトリ管理ツールScalarがメインラインに取り込まれ、大規模なGitリポジトリの取り扱いが改善されています。Scalarのデフォルト設定では、ファイルシステムモニターやマルチパックインデックス、コミット・グラフ、バックグラウンドの定期的なメンテナンス、部分的なクローン作成、コーンモード・スパースチェックアウトなど、大規模なリポジトリを管理するために便利な機能が有効となっています。
Scalarを使用するには、scalar clone
を使って新しいリポジトリをクローンします。
$ scalar clone /path/to/repo
既にあるリポジトリにScalarの推奨設定を適用するには、代わりに以下を実行します。
$ cd /path/to/repo $ scalar register
Microsoftは当初、.NET Coreアプリケーションとして2020年にScalarを発表し、その後、Cコードで書き直されました。Git 2.38には、他にも小さな機能や修正、最適化の数々が含まれています。
新機能の詳細はGitHub Blogやリリースノートで確認可能です。
タイトル | Git | |
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公式サイト | https://git-scm.com/ | |
ソフトアンテナ | https://softantenna.com/softwares/6977-git | |
説明 | Linuxの開発者Linus Torvaldsによって開発された分散型のバージョン管理ツール。 |