GNUプロジェクトは本日、「GNU Coreutils 9.4」をリリースしました。GNU Coreutilsはcat、ls、rmなどのUNIX系OSの基本ツールを収録し、ほぼ全てのLinuxディストリビューションで採用されています。
GNU Coreutils 9.4では、systemdを採用されているLinuxシステム向けに、新たに「--enable-systemd」オプションが追加されました。x86やArmのような32ビットプラットフォーム上で誤動作するpunky、uptime、users、whoコマンドの問題に対処し、2038年以降でも正常に動作するようなります。ただし今のところ実験的な機能として位置づけられています。
また、splitコマンドが高速化され、大きな入力に対してより調整されたアクセスパターンを使用するようになりました。これによりSSDからの読み込み時のスループットが5%向上したとのことです。
その他、uptimeコマンドの一部Androidディストリビューションへの対応や、VMの保存/スリープ時間をカウントする改良、splitコマンドの$TMPDIR環境変数の対応、不具合の修正などが行われています。
変更点の詳細はこちらで確認可能です。
[via Phoronix]