GNUプロジェクトは、9月3日(現地時間)、GNU Grepの最新版v3.8をリリースしました(Phoronix)。
GNU Grepはテキストデータ検索ツール「grep」のGNUによる実装です。v3.8では、egrepとfgrep使用時に「grep -E」と「grep -F」を使用するべきという警告が表示されるようになっています。egrepとfgrepは2007年から非推奨となっていますが、今回のバージョンアップにより、ユーザーが使用すべきではないコマンドであることがより明確に分かるようになりました。
GNUプロジェクトは最終的にegrepとfgrepを削除する予定ですが、それがいつになるのか明確な予定は決まっていません。
GNU Grepのドキュメントには削除計画に関して以下のような説明が行われています。
7th Edition Unix had commands egrep and fgrep that were the counterparts of the modern 'grep -E' and 'grep -F'. Although breaking up grep into three programs was perhaps useful on the small computers of the 1970s, egrep and fgrep were not standardized by POSIX and are no longer needed. In the current GNU implementation, egrep and fgrep issue a warning and then act like their modern counterparts; eventually, they are planned to be removed entirely.
第7版 Unixには、現代の「grep -E」と「grep -F」に対応するegrepとfgrepというコマンドがありました。grepを3つのプログラムに分割することは、1970年代の小型コンピュータでは便利だったかもしれませんが、egrepとfgrepはPOSIXで標準化されておらず、もはや必要ではありません。現在のGNUの実装では、egrepとfgrepは警告を発し、それから現代の対応するプログラムのように動作します。
If you prefer the old names, you can use use your own substitutes, such as a shell script...
もし古い名前の方が好きなら、シェルスクリプトのような独自の代用品を使うことができます...
#!/bin/sh
exec grep -E "$@@"
その他、GREP_COLORの非推奨化や(GREP_COLOR='xxx'のかわりにGREP_COLORS='mt=xxx'を使用する)、バックスラッシュを間違えている正規表現で警告を表示する修正などが行われています。
