Googleは2022年12月、デスクトップ版Chromeに、メモリやエネルギーを節約することができる新しい設定を追加した事を発表しました。
新機能は数週間に渡って展開されるとの説明が行われていましたが、いよいよ安定版Chromeでこれらの機能が利用可能となったことがわかりました(9to5Google)。
追加された「メモリセーバー」と「省エネモード」はどちらもChromeの設定画面の「パフォーマンス」で、有効・無効を切り替えることができます。
メモリセーバーは、オンにすると、アクティブでないタブのメモリを解放し、アクティブなタブや他のアプリで利用できるコンピュータリソースを増やし、Chromeの速度低下を押さえることができます。アクティブでないタブは、再度アクセスすると自動的にアクティブになり、常にアクティブにするサイトを指定することもできます。
省エネモードはバッテリーを搭載したデバイスでのみ利用可能で、オンにすると、バックグラウンド アクティビティと視覚効果(滑らかなスクロールや動画のフレームレートなど)を制限することで、バッテリーを節約します。
手元の環境では、Chrome for Mac(v110.0.5481.100)では確認できませんでしたが、Chrome for Windows(v110.0.5481.104)ではメモリセーバーが利用可能となっている事が確認できました(デスクトップPCなので省エネモードは確認できず)。
強制的に有効にするには、以下のフラグを「Enabled」に変更します。
- chrome://flags/#high-efficiency-mode-available
- chrome://flags/#battery-saver-mode-available