Googleは5月30日(現地時間)、ChromeのManifest V2拡張機能の段階的廃止を実施する準備がついに整ったことを発表しました。
Googleは2023年11月にManifest V2からV3への移行スケジュールを発表しており、今回のプロセスはこの計画に沿って行われるものです。Manifest V2廃止による影響は、早ければ6月3日に公開されるChromeのプレビュー版に現れます。
Manifest V3への道のりは厳しくユーザーや開発者からの大きな反発を受け、Googleはいくつかの重要な変更を行い、当初の実施計画は延期されました。Googleはフィードバックを受けて、ユーザースクリプトのサポートや、ルールセットの増加、バックグラウンドコンテキストからDOM(Document Object Model)APIの使用を許可する変更などを行い、広告ブロッカーを含む人気の拡張機能の多くが、すでにManifest V3を採用しています。
Manifest V2拡張機能を段階的に廃止するプロセスは2024年6月3日に開始されます。Google ChromeのBeta、Dev、Canaryビルドでは拡張機能の管理ページ(chrome://extensions)にアクセスすると、警告バナーが表示されるようになり、古くなったManifest V2エクステンションは、Chromeウェブストアの注目バッジを失うことにもなります。
今後数ヶ月のうちにV2拡張機能は徐々に無効化され、動作しなくなった拡張機能を使用しているユーザーは、Chromeウェブストアで、代替のManifest V3拡張機能の提案を受けることができます。しばらくの間は無効になった拡張機能を再びオンにできる猶予期間も設けられますが、最終的にはこの機能も削除されます。
Chrome安定版では今後数ヶ月のうちにこれらの変更が行われ、2025年初頭までにこのプロセスが完了する予定です。企業ユーザーは2025年6月まで特別なポリシーを適用し、Manifest V2を使用し続けることができます。
Manifest V2廃止機能の詳細はこちらで確認可能です。