GNUが開発するブートローダー「GRUB」の最新版、「GRUB 2.04」が今年後半のリリースを目指して開発が進められていることが明らかになりました(Phoronix)。
GRUB開発者で上流メンテナの1人、Daniel Kiper氏がブリュッセルのFOSDEMイベントでGRUB2開発に関する発表を行い、明らかにされた情報です。
GRUB 2.04では、TPMとUEFIセキュアブートサポートのために追加される新しいverifiers frameworkがレビュー対象となっているほか、Xen PVHのサポートがレビュー待ちとなっています。
またARM、ARM64、SPARC向けGRUBに関して、さまざまな拡張機能や修正が加えられているほか、多くの一般的な修正が行われており、正式版のリリースは2018年後半に計画されています。
GRUB開発プロジェクトは今後パッチのレビュープロセスの改善を行い、ディストリビューションごとに必要となるカスタマイズやカスタムパッチの必要性を減らす計画をたてているほか、GRUB2のコードを検証する自動テストの導入を予定しています。