GTK開発チームは12月16日(現地時間)、オープンソースのGUIツールキット「GTK」のメジャーバージョンアップ版「GTK 4.0」をリリースしました(GTK Development Blog、Phoronix)。
GTK 4.0のリリースに至るまで、2016年11月に公開された3.89.1以降、18000以上のコミットが追加され、20以上の開発リリースが行われています。スケジュールは当初の予定より遅れましたが、来年の春にリリース予定の「GNOME 40」で、GTK 4.0を採用するための時間を確保することはできると見込まれています。
GTK 4.0の新機能としては、新しいウィジェットの追加や既存の要素の改良、統合メディア再生のサポート、新しいVulkanレンダラを含むGPUアクセラレーションの改善、WindowsやmacOSのサポートの拡充などがあげられます。データ転送の改善、シェーダーのオーバーホール、GPUアクセラレーションを利用したスクロール、カスタムエントリーウィジェット作成機能の改良なども行われています。
GTK 4.0が安定版となっても、GTK 3はまだ当面はメンテナンスされる予定ですが、GTK 2はあと1つポイントリリースが公開された以降はサポートされなくなる計画です。
GTK 4.0の詳細はこちらで確認可能です。