macOSアプリやiOSアプリを開発する際、プログラミングの本質的な部分以外に、ローカリゼーションやアセットの管理といった細かな部分で手間取ることがあります。
本日紹介する「HappyCoding for Xcode」は、そのような面倒な作業を分かりやすく処理することができる開発者向けのツールです。
プログラムを作成したJianhui Feng氏は、数年間のiOS/macOSアプリの開発経験を持ち、これまでに時間を節約するためのいくつかのツールを作成してきたとのこと。今回これらを統合し完全に無料で使用できるiOS/macOS開発者向けのGUIアプリを作成したと説明しています。
以下のような機能が搭載されています。
- Icon Picker: アイコンフォントからアイコンをXcodeにエクスポート
- Terminal Tool: fastlane、CocoaPods、Carthageに簡単アクセス
- Privacy Usage: プライバシー使用状況の説明を管理する機能
- Localization: ワンクリックでプロジェクトをローカライズ
以下使用方法を説明しています。
HappyCoding for Xcodeの使用方法
HappyCoding for XcodeはMac App Store版のほか、非Mac App Store版が公開されています。Mac App Store版はいくつかの機能が制限されていますので特に理由がない場合は、非Mac App Store版を使用するのが良さそうです。
非Mac App Store版は公式サイトからダウンロードできます。
アプリを起動すると以下のようなメイン画面が表示されます。
▲画面中央の「+」ボタンをクリックし、Xcodeプロジェクト(.xcodeprojまたは.xcworkspace)を開きます。この画面ではアプリ自体の環境設定も可能です。
▲読み込んだプロジェクト(上の場合「Demo」)をクリックします。
実際に作業を行うための画面が開きます。左側がメニュー。右側が詳細画面です。
▲「Localization」はアプリを多言語対応する場合に使用します。
▲「Privacy」はプライバシー使用状況の説明を管理します。
▲「Assets」はアイコンなどの管理です。下のボタンをクリックし「Icon Picker」を起動できます。
▲「Launch Screen」は起動画面を設定するための機能です。
▲「fastlane」「CococaPods」「Carthage」といったツールの機能を呼び出すこともできます。
各機能の詳細は公式ドキュメントでも説明されています。
まとめ
HappyCoding for XcodeはiOS/macOS開発者向けの便利なツール集です。アプリの多言語化やアセットの管理は、手作業でも可能ですが、ツールを用いることで開発効率を高めることができそうです。