分解のエキスパートが先日発売開始となった新型「iPad Pro」11インチモデルと、新型「Apple Pencil」の分解レポートを公開しました(MacRumors)。
新型iPad Proは従来モデルよりも狭いベゼルを採用していることが特徴で、iFixitは筐体を開いた後すぐに4つのツイーターと4つのウーハーが存在していることを確認しています。ロジックボードはカバーとオーディオシステムによってすぐにはアクセスできない状態になっていたそうですが、最終的に分解に成功し、A12X Bionic SoC、64GBの東芝製ストレージ、4GBのMicron製RAM、NFCコントローラー、Apple製Wi-Fi/Bluetoothモジュール、Broadcom製タッチスクリーンコントローラー、Texas Instruments製電源コントローラーなどの存在を確認しています。
バッテリーの容量は29.45Whで(7,812mAh)、10.5インチiPad Proの30.8Wh比較して若干容量が少なくなっています。
Face IDに使用されているコンポーネントは、iPhone X以来採用されいてるものと基本的には同じものですが、わずかに変更されていることが確認されています。
修理しやすさを示すRepairability Scoreは3/10(10がもっとも修理しやすい)で、USB-Cポートが部品化されていて個別に交換可能な点、ホームボタンの削除によって修理が簡単化されている点が高く評価されているものの、バッテリーの固定に取り外し不可能な接着剤が使用されていること、LCDとフロントパネルのガラスが一体化していること、接着剤が多用されている事が低く評価されています。
またiFixitは超音波カッターを使用して新しいApple Pencilを分解し、バッテリーやワイヤレス充電コイル、マグネット、およびBroadcomタッチコントローラーが搭載されていることを確認しています。