Appleの新型MacBook Proに搭載されたM1 Pro/Maxチップの素晴らしいパフォーマンスはx86業界に衝撃を与えました。これまでMacBook Proよりすぐれた処理能力を持つWindowsラップトップが存在することが常に保証されていましたが、M1 Maxの存在により、これが不確かな状況になったからです。
しかし、その状況はIntelの次期Alder Lakeモバイルプロセッサの登場によって変わることになるかもしれません。wccftechが公開したベンチマークテストの結果によると、Intel Core i9 12900HK MobilityのGeekbenchのスコアが、Apple M1 Max、Intel 11980HK、AMD 5980HXよりも良かったことが判明したためです(MSPoweruser)。
Intel Core i9 12900HKのスコアは、シングルコアのスコアが1851で、5nmプロセスで製造されたApple M1 Maxの1785を上回っています。また旧モデルのCore i9 11980HKのシングルコアスコア1,616より14.5%高速です。
マルチコアスコアも13,256でApple M1 Maxの12,753を予想外にも上回り、Intel 11980HKの9,149に対しては45%も高速化されています。
Alder Lakeプロセッサはbig.SMALLデザインと高効率の「e-core」を用いた新しい最適化が施されており、インテルの新しい技術であるThread Directorにも対応しています。
Apple M1 Maxは、ワットあたりの性能が高く、優れたプロセッサである事にはかわりがありませんが、最もパワフルなラップトップ用CPUでいられる期間は、Alder LakeモバイルCPUが登場する2022年初頭までに限定されるのかもしれません。