AppleはWWDC21でmacOSのメジャーバージョンアップ版「macOS Monterey」を発表しました。macOS Montereyは、初めてAppleシリコンをサポートしたmacOS Big Surと同様に、Intel搭載MacとAppleシリコン搭載Macを両方サポートしていますが、一部機能はAppleシリコン搭載でしか動作しない事が明らかとなっています(Ars Technica)。
macOS Monterey Previewページをよく確認すると、一部機能は「Available on Mac computers with the M1 chip(M1搭載Macでのみ利用可能)」となっており、まとめると以下の機能がIntel Macでは利用できないそうです。
- 写真アプリの「Live Text」。写真に含まれる文字をテキストとして認識する機能。
- サンフランシスコ、ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドンの詳細マップ。
- マップアプリの高精細な地球儀表示。
- 動画のポートレートモード。
- スウェーデン語、デンマーク語、ノルウェー語、フィンランド語での自然な音声読み上げ。
- 無制限/連続のキーボードディクテーション
これらのうち例えば、Live Textは、Intel Macのチップセットには、AppleのM1に搭載されている16コアのNeural Engine NPUに相当するものが存在しないことが原因だと考えられています。M1に搭載されているニューラルエンジンコンポーネントは、機械学習関する処理を高速に実行することができるからです。
新しいmacOSに、旧式のMacでは使えない機能が含まれることは多々ありましたが、今回はアーキテクチャの変更が行われたということでより顕著になっているのかもしれません。