Bloombergは2月20日、情報筋の話としてAppleがサードパーティ製のブラウザやメールアプリをiPhoneのデフォルトアプリに設定できる機能の追加を検討していると伝えています。
iPhoneでは従来からデフォルトのブラウザやメールアプリを標準のものから変更することができませんでした。すなわちGoogle ChromeやFirefoxをインストールしていても、例えばリンクをクリックすると標準のSafariが起動し、この動作を変更することができませんでした。
今回この規制を緩める検討を行っている理由は、独占禁止法対策にあるようです。例えば昨年は、米国下院の反トラスト委員会の聴聞会で、iPhoneのユーザーがWebブラウザや、地図、メール、音楽などのカテゴリでApple以外のアプリをデフォルトにすることができるか質問されたそうで、現状を維持すれば、独占禁止法に違反しているとの批判が強まる可能性があるためです。
世界で最も売れているスマートフォンのデフォルトアプリという地位は非常に価値があり、Appleがデフォルトアプリの変更機能を追加するかどうかは検討段階ということですが、導入されるとすれば今年公開されるiOS 14で追加される可能性があるとのこと。