Appleが今年秋に公開するiOS 15、iPadOS 15、macOS Monterey、watchOS 8では、サードパーティ製アプリのSiri連携機能を通じて呼び出せるコマンドの種類と数が大幅に制限されている事がわかりました(MacRumors)。
Appleは開発者向けのサポートページで、今年の秋にリリースされる各OSでは、いくつかのSiriKitインテントがサポートされなくなると説明しています。Appleはサポート廃止となるSiriKitコマンドを、合計22個リストアップしており、その中には例えば、Uberなどの乗り物を予約することができるコマンドも含まれています。
SiriとToDoアプリの連携機能も削除されていて、例えば「Things 3」や「Todois」といった人気の高いToDoアプリでSiriを利用してタスクリストを作成したり、タスクを削除したり、メモを修正したりすることができなくなります。
またサードパーティ製アプリで支払や、口座間での送金を可能にするSiriKitインテントも非推奨となります。Siriを使って車内のオーディオやエアコン、シートの設定をすることができるCarPlayインテントの一部も削除されます。
Appleは変更に先立ち、デベロッパーに対して、Siriを使って特定のタスクを実行できる事をユーザーに周知する説明資料やマーケティング資料を削除し、アプリをアップデートするようにアドバイスしています。
AppleがSiriとサードパーティ製アプリとの連携機能を突然制限する理由についは不明ですが、独占禁止法違反の疑いがあるとして世界各国で行われている調査への対策や、ユーザーや開発者を「ショートカット」の利用に集約する計画の一環ではないかとみこまれています。