当初は低性能だったiPadも年々性能が向上し、最近はMacBookにひけをとらないほどの処理性能を獲得するほどとなっています。
大きなディスプレイを搭載した12.9インチiPad Proの登場や、純正キーボードの存在により、iPadを本格的なプログラミングに活用したいと思っている方も増えているかもしれません。
そのような方のために参考になる情報が「Programming on an iPad」で公開されています。
開発者のAntonio Cangiano氏は、iPadを主にPDFの閲覧や注釈付け、メモ取り環境として使用しているそうですが、図書館やカフェなどでプログラミング関連の本を読んでいるとき、メモを書きながらコードも検証したいと考え、iPad用のコーディング環境を提案しています。
ネイティブ環境よりもリモート環境がオススメか
同氏はiPad上でも「Pythonista」のようなネイティブな開発環境を使用することができるものの、Python以外のプログラミング言語を使いたい場合(例えばElixirやPhoenixなど)や、Gitのようなバージョン管理ツールを使ってコードを共有したい場合などを考えると、リモート接続でプログラミング環境を構築することがオススメだとしています。
その場合GUIで接続できるVNCは遅延が発生するため推奨できず、DigitalOceanのような安価なリモートボックスを用意し、そこに不安定なインターネット接続でも安定して使用できる「Blink Shell」で接続して、ターミナルベースのエディタを利用し、カバーキーボードを活用してプログラミングする方法を紹介しています。
ローカルな開発環境を使用したい場合、MacBookのようなラップトップを使用するのが手っ取り早いと思いますが、取り回しの簡単さや、手書きメモなどの利点を考え、iPadメインで環境を整えたい場合は参考なりそうな情報かもしれません。