Appleは現在、バッテリーが劣化したiPhoneで処理速度が低下する問題に関し、2018年中は対象機種のバッテリー交換料金を3,200円に引き下げるなどの対策を行っています。
今回、この処理速度低下問題が実際の処理速度にどのような影響があるのかがよくわかるテスト動画「iPhone 6s Battery Replacement Performance Comparison」がYouTubeにて公開されています。
動画を公開したBennett Sorbo氏は、バッテリー交換前のiPhone 6sとバッテリー交換後のiPhone 6sで全く同じテストを実行し処理速度にどれだけ差があるのかを検証しています。
動画の視聴やホームページの閲覧、アプリの起動などまったく同じタスクを実行した結果、バッテリー交換前に5分45秒かかったタスクが新品のバッテリーでは4分22秒と、1分12秒(21%)も高速化していることが確認できます。
なお動画の最後ではGeekbenchのテストも実行されていて、交換前は1437/2485、交換後が2520/4412と大幅に改善していることがわかります。和やかな音楽とともに画面が撮影されているだけの動画ですので、是非ご確認ください。
これだけ差がでるということは同氏のiPhone 6sでAppleが言う予期せぬシャットダウンを防ぐために導入された電源管理機能が働いていたのかもしれません。AppleはiOS 11.3で、バッテリーの状態を確認しパフォーマンス管理が動作しているかどうかを確認し、ユーザーがオフにすることができる新機能を追加する予定です。