Appleより発表された「iPhone 6」の大型版、5.5インチディスプレイ採用の「iPhone 6 Plus」では1920x1080の解像度が採用されています。
かつて噂に流れた@3xを実現するための解像度2208x1242とは異なりますが、実際のところ@3xは採用されているのでしょうか。気になったので調べてみました。
ダウンスケール
iOS開発者のSteve Troughton-Smith氏はTwitterでiPhone 6 Plusの解像度に関し、次のようにのべています。
So yes, confirmed: iPhone 6 Plus renders at 1242x2208 (414x736pt @3x) and downscales to the 1080p panel. No 1:1 pixels. RIP 1 pixel lines
— Steve T-S (@stroughtonsmith) 2014, 9月 9
iPhone 6 Plusでは、1242×2208 (414×736pt @3x) でレンダリングし、それを1080pにダウンスケールして表示する仕組みが採用されているようです。
日本人開発者、木下誠氏も同様のことをつぶやいています。
iPhone 6 Plusは、実ピクセルが1920x1080。それに対してスクリーン座標系は736x414。なので、座標系の1ピクセルはディスプレイの2.61ピクセルを使うことになり、ピクセルバイピクセルにならない。
— Makoto Kinoshita (@mkino) 2014, 9月 9
ボヤケは心配なし?
従来の整数倍表示ではないことからグラフィックスがぼやけるのではないかという心配もありますが、Ars Technicaでは「We didn’t see any visible blurriness as a result of this scaling, though some UI animations and transitions seemed to be a little choppier than they are on the iPhone 6 or our iPhone 5S」と、スケーリングによるボヤケは認められなかったと主張しているので、実用上は問題ないのかも。
イメージ的には、MacBook Pro Retinaモデルで、Retina最適以上の解像度でスケーリング表示させているような感じかもしれません。iPhone 6 Plusは、美しき整数倍の世界に別れをつげた記念碑的なモデルになりそうですね(開発者的には@3xアイコンを準備するのが大変そう…)。