今やパソコンに匹敵する処理能力を持つiPhoneですが、通常の手段でインストールできるアプリは、App Storeで配布されているアプリに限定されています。
今回この限界を打ち破り、iPhone上でWindows 10のフルバージョンを実行することができる「UTM」とよばれるアプリが開発されていることがわかりました(Windows Latest)。
UTMはフル機能のiOS用仮想マシンホストとして動作し、WindowsだけでなくAndroidなどさまざまなOSをiPhoneやiPadで動作させることができます。脱獄は不要ですが、開発者アカウント(無料アカウントでも可能)を使って、アプリをサイドロードする必要があります。
以下のような特徴を持っています。
- qemuによりx86_64、ARM64、RISC-Vなど30以上のプロセッサをサポート
- SPICEを利用した準仮想化による高速グラフィックス
- qemu TCGを使ったJITベースのアクセラレーション
- iOS11以降用にゼロから設計されたフロントエンド
- VMをデバイス上で作成、管理、実行
UTMの具体的なインストール方法はこちらから確認可能です。また実際にiPhone上でUTMを用いてWindows 10を動かしている様子を撮影した写真がこちらで確認可能です。