Appleは先日、macOS Monterey 12.2 betaをリリースし、この最新ベータにネイティブ技術を利用して書き直された新しいミュージックアプリが搭載されたことが話題となっています。一方Windowsでは、Mac用としては何年も前に廃止されたiTunesがいまだに利用されていて、Appleがこれを置き換える気配はありません。
9to5Macは、Appleがマルチプラットフォームソリューションを提供することを真剣に考えているならば、Windows用にもネイティブなメディアアプリを提供すべきだと指摘しています。
Mac用のiTunesが廃止される前は、Windows版のiTunesも常に同じペースで更新され、Mac/Windowsのユーザーは同じ機能を使用することができました。しかし、macOSがミュージックアプリに移行した後、macOSユーザーはミュージックアプリを通じて、Live LyricsやSpatial AudioといったApple Musicの新機能にアクセスできるのに対し、Windowsユーザーは古いiTunesにとらわれたままとなっています。
WindowsユーザーはApple Musicに加入しても、Apple Musicの真の機能を利用することができず、世界中のコンピューターの74%がWindowsを搭載していることを考えると、これは馬鹿げた状況だというのです。
Windows版iTunesの利用者にとって今は悲しい状況といえますが、9to5Macは今年初め、AppleがMicrosoftのプラットフォーム向けにミュージックとPodcastの両方のアプリをテストしているという噂を耳にしたとのこと。これらのアプリは主にXboxコンソールに焦点を当てているようようにみえるものの、AppleがUniversal Windows Platform(UWP)の経験を持つエンジニアを探していたことから、AppleのメディアアプリがついにWindowsに登場する可能性があることが示唆されているとしています。
AppleがmacOS上のミュージックアプリの改善をすすめている今、Windows版でも2022年にiTunesに変わる新しいアプリが登場する可能性があるとのことです。MacとWindowsの両方を使っているユーザーは、共通の体験を重視してSpotifyを選択する場合もあるようです。この状況を改善するWindows用のネイティブアプリの登場が待たれます。