JetBrainsが「The State of Developer Ecosystem 2023」を発表しました。
レポートは世界中の26,348人の開発者から集められた情報をもとに、開発者が使用しているプログラミング言語やツールの内訳を確認することができるようになっています。そのなかのJava言語に関するレポートでは、Java 8が一番使用されているJavaのバージョンであることが判明しています。
2014年にリリースされた「Java 8」のシェアは50%となっており、10年近く前に登場したバージョンを半数のユーザーが未だに定期的に使用していることがわかります。ただし2位はJava 17、3位はJava 11と、Java 8以降にリリースされたバージョンを使用しているユーザーもそれなりに多いことがわかります。
JetBrainsのデベロッパー・アドボケイト兼JavaチャンピオンのMarit van Dijk氏は、次のようにコメントしています。
It’s unfortunate to see so many people still using Java 8 (and older). I wonder what’s keeping them from upgrading to newer versions and getting access to great new language features, and how we can help them migrate their code to newer Java versions.
多くの人がまだJava 8(およびそれ以前)を使っているのを見るのは残念なことだ。何が彼らを新しいバージョンにアップグレードさせず、素晴らしい新しい言語機能へのアクセスを妨げているのだろうか。
Oracleは2019年にJavaのライセンスを変更し、開発者コミュニティに大きな影響を与えました。Java 8のシェアが多いのは、ライセンス変更のゴタゴタを避けて、古いバージョンを使い続けている開発プロジェクトが多いせいかもしれません。しかし、Redditには「Java 17が僅差で2位なのに驚いた」とのコメントもあり、意外と新しいバージョンが使われているという印象を受けている開発者もいるようです。