WebKit開発チームは3月27日、JavaScriptベンチマークスイート「JetStream」の新バージョン「JetStream 2」を公開したことを発表しました(公式ブログ、gHacks)。
JetStream 2は、WebブラウザのJavaScriptやWebAssembly、さらにはWeb Workersなどの他の機能のパフォーマンスをテストすること目的としたベンチマークツールで、公式サイトをWebブラウザで開き「Start Test」ボタンをクリックするだけで測定を開始することができます。
JetStream 2には、JetStream 1やSunSpider、Octane 2、ARES-6、Web Tooling Benchmarkといったほかのベンチマークツールに含まれているテストのほか、Web Assembly、Web Workers、Promises, 非同期反復, ユニコード正規表現、JavaScript解析等のパフォーマンスを測定するための新しいベンチマークテストが追加されています。
なおWebKitが13インチのMacBook Pro 2018年モデルでJetStream 2を使用し、現行のブラウザのテストを実施したところ、Safari 12.1がベストスコアを記録し、Chrome 73が2位(8%遅い)、Firefox 66が3位という結果になったと説明しています(68%遅い)。
ブラウザベンチマークはChromeがリリースされた当時、Internet ExplorerやFirefoxと比較したChromeの高速性を実証するために用いられて注目を集めました。その後、各ブラウザでJavaScriptのパフォーマンスの最適化が進んだ結果、重要性が低下してきていますが、現在でもブラウザのパフォーマンスを比較する際に使用され続けています。