Microsoftが2022年12月に公開した.NET Framework向けの更新プログラムKB5022083では、WPFアプリケーションがXPSドキュメントを描画する方法が変更されました。
この影響により、表やハイパーリンクなどの要素を利用したXPS文書が、WPFベースのリーダーで正しく表示されないという問題が発生し、一部のインライン画像が、XPSドキュメント内で正しく表示されなかったり、WPFベースのリーダーでNull参照例外が発生したりすることがあるという問題が発生しています。
Microsoftは、PowerShellスクリプトやWindowsレジストリ設定による一時的な回避策を提案していましたが、今回OOB(帯域外)アップデートとして、より恒久的な修正の展開が始まったことがわかりました(Neowin)。
公開された更新プログラムは以下のプラットフォームが対象となっています。
- Windows 11 version 22H2
- Windows 11 version 21H2
- Windows Server 2022
- Azure Stack HCI version 22H2
- Azure Stack HCI version 21H2
- Windows 10 version 22H2
- Windows 10 version 21H2
- Windows 10 version 20H2
- Windows 10 version 1809
- Windows Server 2019
- Windows 10 version 1607
- Windows Server 2016
このアップデートは、Windows Updateでは配信されず、Microsoft Update Catalogから個別にファイルをダウンロードすることができます。ダウンロードリンクはサポートページから辿ることができ、更新プログラムを適用すればこれまで使用していた一時的な回避策は不要となります。