Linux開発者のLinus Torvalds氏は7月31日(現地時間)、Linux mainline Kernelの最新版「Linux 5.19」をリリースしました(Phoronix)。
Linux 5.19には、LoongArch CPUの初期サポートや、AMD Zen 4 CPU対応作業の継続、AMD RDNA3の有効化作業の継続、Intel DG2/Alchemistに関する作業、Alder LakeのためのIntel Idleドライバのサポート、Raptor Lake Pグラフィックスの初期サポート、Zstd圧縮ファームウェア、パフォーマンスの改善などさまざまな変更が含まれています。
Linus氏は、Asahi Linuxプロジェクトの作業により、自身のArmベースのMacBookがLinuxで使えるようになったことを繰り返し述べています。
On a personal note, the most interesting part here is that I did the release (and am writing this) on an arm64 laptop. It's something I've been waiting for for a _loong_ time, and it's finally reality, thanks to the Asahi team. We've had arm64 hardware around running Linux for a long time, but none of it has really been usable as a develop
ment platform until now.個人的なことですが、ここで最も興味深いのは、私がリリースを行った(そしてこれを書いている)のはarm64のノートパソコンであるということです。これは私が長い間待ち望んでいたことで、Asahiチームのおかげでようやく実現したのです。長い間、Linuxを走らせるarm64ハードウェアはありましたが、今まで開発プラットフォームとして使えるものはありませんでした。
It's the third time I'm using Apple hardware for Linux development - I did it many years ago for powerpc development on a ppc970 machine. And then a decade+ ago when the Macbook Air was the only real thin-and-lite around. And now as an arm64 platform.
AppleのハードウェアをLinuxの開発に使うのはこれで3回目です。何年も前にpc970のマシンでpowerpcの開発をしたことがあります。10年以上前、Macbook Airが唯一の薄型軽量機だった頃もそうでした。そして今は、arm64プラットフォームとして使っています。
Not that I've used it for any real work, I literally have only been doing test builds and boots and now the actual release tagging. But I'm trying to make sure that the next time I travel, I can travel with this as a laptop and finally dogfooding the arm64 side too.
実際の仕事に使ったわけではなく、文字通りテストビルドとブート、そして今は実際のリリースタグ付けしかしていません。でも、次に旅行するときは、これをラップトップとして持って旅行できるように、そして最終的にはarm64側もドッグフーディングできるようにしたいんです。
Linus氏がAppleのハードウェアを開発に使うのはこれで3回目で、今回はまだ実際に仕事で使ったわけではないものの、テストビルドやブート、リリースのタグ付け、そしてリリース作業を行ったとのこと。次回は、MacBookを持って旅行に出かけ開発作業ができるようにしたいと述べています。
Linux氏の選択により、Asahi Linuxの作業にもこれまで以上に弾みがつきそうです。