次期メインラインカーネル「Linux 5.19」で、非推奨扱いとなっている32ビットx86 a.outのサポートがついに削除されることがわかりました(Phoronix)。
a.outは2019年に公開されたLinux 5.1で非推奨扱いとなっており、Linux 5.18では、m68kとAlpha版でa.outをサポートするためのコードもビルドされないようになっています。Linux 5.19では、x86版a.outコードの整理が進められ、サポートコードが削除されることとなりました。
32bit a.outのサポートを廃止するための準備は今年の3月から進められています。Linuxでは実行可能ファイルのフォーマットとしてELFが使用されており、a.outはELF普及の前に使用されていましたが、現在はほとんど使われていません。多くのコンパイラが出力ファイル名が与えられていない場合、実行ファイルを"a.out"とするものの、最近のコンパイラはa.outフォーマットではなくELFフォーマットを使用している模様。
MLでのやりとりはこちらで確認可能です。