メルボルンの開発者xssfox氏が、Linuxのxrandr(x resize and rotate)ツールを利用し、モニターの「斜めモード」を提唱していることが分かりました。
同氏は、読書やプログラミングにポートレートディスプレイを使用する実験をしたことがあり、大量のテキストを表示できる点は魅力的だったとしています。しかし、ソフトウェア開発にとって最適なディスプレイを探し続けた結果、画面を好きな角度に回転させることができるxrandrで画面を回転させる事を思いつきます。
メニューバーが少しかけてしまう1度や、スペースを有効活用できない45度といった角度をテストしていった結果、トップ画像のように22度左に傾けるのがベストだったそうです。
この角度はDellのアスペクト比32:9のモニター用のもので、次のように説明されています。
One neat thing about 45° is that it gives us pretty close to the diagonal. But not on my ultra wide. Due to maths, the amount we’d need to rotate is based on the angle of a triangle which match the aspect ration of the screen we are using. This ends up being about 22° for a 21:9 ratio.
45°のいいところは、対角線にかなり近い角度が得られることだ。しかし、私のウルトラワイドではそうはいかない。数学の関係で、回転させる量は、使用しているスクリーンのアスペクト比に一致する三角形の角度に基づいている。結局、21:9の比率では約22°となる。
最適な角度は環境によって異なるため、実際にモニターを回転して使用したいユーザーのために、javascript計算ツールも提供されています。
斜めモードはディスプレイの固定が不安定そうで、見ているだけで不安になりますが、斬新な発想だといえそうです。斜めモードに関する議論はHacker Newsでも行われており、冗談ではなく本気なら、もっと大きなディスプレイを買う必要があるなどの指摘が行われています。