M2 MacBook Airに「サーマルパッド」を取り付けて発熱を抑え、M2 MacBook Pro以上の性能に改造する方法が公開されている事がわかりました(ExtremeTech、Hacker News)。
この手法を発見したのは、M2 MacBook Airの分解動画を公開したことでもお馴染みのYouTuber、Max Techです。
15ドル程度のサーマルパッドをロジックボードの上に貼り付けることで、MacBook Airの冷却問題を劇的に改善し、熱による性能低下(サーマルスロットリング)の発生を抑えることができることを実証しています。サーマルパッドはロジックボード上のM2 Soc、Wi-Fiチップ、SSD、周辺回路をカバーし、発生した熱を筐体へ効率的に逃がします。これによってヒートスプレッドやヒートパイプが見当たらないM2 MacBook Airの冷却性能を向上させることができると考えられています。
改造の効果は目覚ましく、Lightroom Classicから50枚の画像をエクスポートするテストでは、ノーマルのM2 MacBook Airよりも1分近くエクスポートが完了し、M2 MacBook Proの処理速度をも上回っています。
またCinebench R23では、改造版のMacBook Airのスコアが8,684、M2 MacBook Proのスコアが8,557で、15回実行後にはProの性能よりは劣るものの、ノーマルAirには圧倒的な差をつけています。
今回の改造は、M2 MacBook Airに比べて安価なM2 MacBook Airの処理性能を手軽に改良することができる方法ですが、裏蓋を外すことでAppleの保証が受けられなくなるなる可能性があること、および改造の長期的な悪影響が検証されていないことなどから、誰にでも勧められる方法ではないと思います。