Appleが発売したM2搭載MacBook Proで、特定の条件化で深刻なサーマルスロットリングが発生することがわかりました(Cult of Mac)。
長時間にわたって負荷の高い作業を実行するとチップの温度が上昇しますが、チップの多くには、過熱を防ぐために速度を落とす機能が搭載されていて、これをサーマルスロットリングと呼びます。
MacBook Proに搭載されたM2でもこの現象が確認されており、YouTubeチャンネルのMax Techはツイッターで「Appleの新しいM2 MacBook Proで深刻なサーマルスロットリングを発見した」と報告しています。
We discovered SEVERE thermal throttling with Apple's new M2 MacBook Pro, proving that it needs a BETTER cooling system with two fans instead of one.
We exported 8K Canon RAW and saw temps hit 108°C, more than we've ever seen on a Mac, even an Intel Mac.
But it gets worse...
1/7 pic.twitter.com/JFCN7qJQbf— Vadim Yuryev (@VadimYuryev) June 29, 2022
実行したテストの1つで、M2プロセッサの温度は108度に到達し、サーマルスロットリングが発生したとのこと。サーマルスロットリング発生時、ファンは最大の7200RPMで回転しており、M2のクロックスピードは、パフォーマンスコアが3200MHzから1894MHzに、高効率コアが2228MHzから1444MHzへと一瞬で低下し、GPUでは1393MHzから289MHzという驚異的な低さまで低下するとのこと。
温度が84度まで下がるとクロックスピードが上がり、限界に到達すると下がるという動作が波状的に起こるそうです。
ただし、今回の問題は、最も要求の厳しいビデオ編集テストによって発生したもので、通常の環境ではそれほど問題にならない可能性はあります。また、冷却ファンを搭載していない、M2 MacBook Airへの影響も懸念されています。