最近Macを使用していると、「〜に問題があるため、このMacをiCloudに接続できません」というポップウィンドウがログインごとに表示される現象に遭遇しました。
今までこの問題が発生したときは、iCloud設定でログインしなおせば問題は修正できていたのですが、今回は「This action could not be completed.」というエラーメッセージが表示され、iCloudからサインアウトすることさえできない状態です。
ネットを検索しても適切な解決方法がみつからず、なかば再インストールするしかないかと諦めかけていたのですが、最終的にダメ元で試した方法でなんとか解決できました。
以下その方法を説明します。
問題の現象
今回この不具合が起きたMacにはmacOS High Sierraをインストールしています。
iCloud設定でサインイン/サインアウトできないだけでなく、Mac App Storeでも同様のエラーが発生し、iTunesはエラーで起動さえできませんでした。
SafariでiCloudのウェブページにはログインできたので、iCloudのアカウントがロックされていたり、パスワードが間違ったりはしていない模様。
また他のMacでiCloud設定にサインインできることは確認しています。
方法1: シリアル番号が消えていた?(解決できず)
問題解決の方法として、最初に見つかったのはAppleフォーラムの日本語の情報です。
Appleメニューの「このMacについて」でシリアルナンバーの欄が「なし」になっていたので、シリアルナンバーを書き込んだところ正常に動作するようになったとの情報が書き込まれていますが、今回はシリアルナンバーは表示されていてあてはまりませんでした。
方法2: /Users/Sharedフォルダの問題?(解決できず)
次に見つかったのは、海外のフォーラムなどに掲載されている、/Users/Sharedフォルダのパーミッションを修正すれば復活するというものです。
sudo mkdir -p /Users/Shared sudo chown root:wheel /Users/Shared sudo chmod -R 1777 /Users/Shared
ターミナルを開き上記コマンドを入力してみたのですが、変化なしでした。
方法3: 別パーティションのベータ版でサインアウト(一歩前進)
実は問題が発生したMacは少し特殊な環境で、パーティションを分けて、macOS High Sierraの開発者向けベータをインストールしています。
ベータ環境でもiCloudにサインインしていたので、まずベータ環境でサインアウトし、そのあと通常パーティションでサインアウトしてみると、見事サインアウトだけはすることができました。
ただしサインインしようとすると同様のエラーが表示されて、完全に問題が解決とはいきませんでした。
▲この画面は表示されるようになりました。
方法4: iTunes 12.7を再インストール(解決!)
結果的にうまくいったのは、記事執筆時のiTunesの最新版であるiTunes 12.7を再インストールする方法です。
Appleの公式サイトからダウンロードしたiTunes 12.7をインストールした後、iTunesストアへのサインインを試したところ見事成功。iCloud環境設定でも同様にサインインできるようになりました。
MacRumorsのフォーラムで、iTunesがらみで「This action could not be completed.」というエラーメッセージが発生しているユーザーがいる事を発見し、今回の現象と関係あるかどうか不明でしたが、ダメもとでやってみたところうまくいきました。
まとめ
今回のiCloudのエラーは、iTunes 12.7の再インストールによってなぜか解決することができました。ひょっとしたら再インストールによってiCloud関連の壊れていた設定が復活したせいかもしれません。
同じ問題で困っている方は、最終手段であるシステムの再インストールの前に試してみてはいかがでしょうか。