Appleの次世代OS「OS X El Capitan」には、サードパーティ製SSDのTrim機能を有効化する公式コマンド「trimforce」が存在していることが、MacRumorsフォーラムメンバーの発見により明らかとなりました(MacRumors、9to5Mac)。
OS X El Capitanで導入されることになる「Rootless」セキュリテイシステム下で、Trimを有効化する方法を探すために、多数のユーザーが試行錯誤し、このコマンドの発見につながったようです。
自己責任にて使用可能
「trimeforce enable」でTrimを有効化することができます。
ただし、「By using this tool to enable TRIM, you agree that Apple is not liable for any consequences that may result, including but not limited to data loss or corruption.(TRIMを有効化するには、Appleがデータの損失や破損を含む(ただしそれに限定されない)結果に対し、責任を負わないことを同意する)」という警告文に同意する必要があるようです。
要するに自己責任にて使用しなければならないということですが、Yosemiteで最悪グレー画面になってしまう危険性があった事を考えると、大きな前進だといえるでしょう。
なお、Rootlessを一度無効化して、trimforce enableで有効化してしまえば、再度Rootlessを有効化することも可能との情報があるので、これが本当ならば強化されたセキュリティ機能を犠牲にすることなくTrimの恩恵を受けることが可能ということになります。
また、OS X Yosemite 10.10.4正式版でtrimforceが導入されるとの情報もあります。
Trim Enablerも対応へ
Trim Enablerや、Disk Senseiで有名なCindoriも、この発見に対し、「これは、サードパーティ製のSSDの使用している世界中のMacユーザーにとって素晴らしいニュースだ」と歓迎のコメントを発表しています。
Trim EnablerとDisk Senseiも、この発見を取り入れた形でソフトウェアを更新する予定があるようですので、ユーザーは期待してよさそうです。