Appleは2016年Touch Barを搭載したMacBook Proを発表しました。発売当初からLinuxでうまく動作させることができないと指摘されていたモデルですが、1年後の現在でも状況はそれほど変わっていないようです。PhoronixはMacBook Pro Late 2016 13インチに、Ubuntu 17.10をインストールしたものの、悲惨な結果に終わったと結果を報告しています。
まずUbuntu 17.10 x86_64をLive USBイメージから起動した場合、キーボードやタッチパッドが動かず、USB-Cアダプタに接続した外付けのものを使用するしかなかったとのこと。
また一年前と同様Wi-Fiも動作せず、こちらもUSB-Cのネットワークアダプタ利用して凌いでいます。ただし"intremap=nosid"の起動パラメータは必要なくなっているようです。
Ubuntuインストール後も状況はそれほどかわらず、キーボードやタッチパッドは動作せず、動かすためにはメインラインに取り込まれることがなさそうな、外部のドライバーが必要と説明されています。
結論としてPhoronixは、MacBook Pro Late 2016(あるいはそれ以降のモデルも)を、Linuxを動作させるためのマシンとして全くおすすめできないとまとめています。
素直な構成でLinuxを簡単にインストールできた旧モデルと異なり、新しいMacBookシリーズはmacOS専用と割り切って使う必要があるのかもしれません。今後状況が変わることがあるのか注目です。