BitTorrentは4月10日(現地時間)、同社のP2P技術を活用した新しいブラウザ「Maelstrom」のオープンベータテストを開始しました(公式ブログ、The Verge、Geek.com、TechCrunch日本版)。現在上記リンクより、Windows用のベータ版「Maelstrom.exe」をダウンロードすることができます。Mac、Linux版も開発中とのことですが、現段階ではまだダウンロードすることはできません。
MaelstromはChrominumベースのブラウザで、通常のWebブラウザのようにWebアクセスにHTTPプロトコルを使用せず、BitTorrentプロトコルを使うところが特徴です。中央サーバーをなくし、ブラウザ使用者一人ひとりがネットワークを支える形式であるため、より開かれたWebネットワークの構築が可能であると期待されています。
試しにMaelstromを起動してみました。ネットワークにホストされているサイトの1つを表示してみると、「bittorrent://」プロトコルでアクセスしていることが分かります。このようなサイトを作成するためのPythonツール「torrent-web-tools」もGitHubで公開されていて、まだ初期の段階とはいえ、実際に自分で静的Webサイトを作成して、Webサイトを公開することもできます。
BitTorrentの試みがWebの世界を変革することになるのか、注目されます。