「Marathono」はmacOS上で長時間動作するプロセスを簡単に起動・終了することができるメニューバーアプリ。あらかじめプロセスを起動するためのコマンドを登録しておけば、ボタンをクリックするだけでサーバー等を実行できるようになります。
元々の目的は、開発時に必要となるデータベースやアプリケーションサーバーを簡単に起動する目的で作られたようですが、例えばフォルダ内のファイルを削除する、といった短時間で終了するコマンドを登録することももちろん可能となっています。
毎回打ち込むのがめんどくさいコマンドや忘れやすいコマンドを登録しておくと便利かもしれません。以下使用方法を説明します。
プロセスの登録
Marathonoを使用するにはまずプロセスを登録します。メニューバーのアイコンをクリックし、左下の「Add Process」ボタンクリックします。
Nameには分かりやすい名前を、Commandには実際に実行するコマンドを一行ずつ入力します。例えば上はrailsの開発用サーバーを実行するサンプルで、環境切り替えツールanyenvの前処理が入っているため少し長くなっています。基本的には普通にターミナルから実行するようにサーバーを起動するためのコマンドを記入します。
またその下の欄では、サーバーを再起動するためのトリガーとなる監視ファイルを設定や、通知、自動起動の設定が可能となっています。
プロセスの実行・停止
プロセス名の右にある「Launch」を押すとプロセスが実行されます。起動に成功するとアイコンが緑に変わり(サーバー類の場合)、「Quit」を押すと終了します。
うまく実行できない場合、下矢印ボタンをクリックし「Show Output」を選択します。ターミナルがコマンドのエラー出力などが確認できます。
Marathonoのコマンド実行環境は、ターミナルのシェル環境と全く同じ環境ではないため、パスや環境変数の問題でうまくいかない場合があるようです。
まとめ
macOSにはサーバー類を自動実行するためのlaunchdというシステムが搭載されています。恒久的に運用するサーバーを設定する場合はlaunchdを使うべきかもしれませんが、開発作業中の一定時間だけサーバーを起動したいといった用途ではMarathonoの方が便利かもしれません。手軽に利用できるサーバーランチャーとして便利に利用できる場面もありそうです。
タイトル | Marathono | |
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公式サイト | http://www.marathono.com/ | |
ソフトアンテナ | https://softantenna.com/softwares/7492-marathono | |
説明 | 長時間実行するサーバープロセスを手軽に起動、終了することができるMac用ユーティリティ。 |