Microsoftは先週、Windows 11/10に対して2024年最初の月例更新プログラムKB5034123とKB5034122をリリースしました。更新プログラムはWindowsのセキュリティ問題に対処するもので、Windows 11向けの更新プログラムでは、Wi-Fiネットワーク接続に関連した不具合も修正されています。
一方、同時に公開されたKB5034441(Win10)/KB5034440(Win11)は、BitLocker暗号化をバイパスできるセキュリティ脆弱性に対処するための更新プログラムですが、この更新プログラムをインストールする際、「0x80070643 - ERROR_INSTALL_FAILURE」エラーが発生し、インストールに失敗するという問題が多数報告されています。
Microsoftは原因が回復領域の容量が少なすぎる場合に発生するエラーだとして、コマンドプロンプトを利用して、手動で回復領域のサイズを増加させる回避策を案内していますが、次のステップとして、アップデートの提供も計画していることがわかりました(Neowin)。
まず、
KB5034441とKB5034440の既知の不具合として以下のような情報が追加されています。
不具合の内容は「回復パーティションが存在しないPCでこの更新プログラムを適用しようとすると、更新に失敗し、エラー0x80070643 ERROR_INSTALL_FAILUREが表示される」というもので、PCに回復パーティションがない場合は、このアップデートは必要なく、この場合、エラーは無視しても問題ないとのこと。
またMicrosoft Community Hubにも以下のような情報が掲載されています。
Workaround: It might be necessary to increase the size of the WinRE partition in order to avoid this issue and complete the installation. Note that 250 megabytes of free space is required in the recovery partition. Guidance to change the WinRE partition size can be found in KB5028997: Instructions to manually resize your partition to install the WinRE update.
Next steps: We are working on a resolution and will provide an update in an upcoming release.
回避策: この問題を回避してインストールを完了するには、WinREパーティションのサイズを大きくする必要があるかもしれません。回復パーティションには250メガバイトの空き容量が必要です。WinREパーティションのサイズを変更する方法は、KB5028997: Instructions to manually resize your partition to install the WinRE updateに記載されています。
次のステップ: 解決に向けて取り組んでおり、次回のリリースで最新情報を提供する予定です。
Microsoftが提供している回復パーティションを手動で増加させるという回避策は、システムドライブのパーティションレイアウトによっては使用できない場合もあり、根本的な解決が待たれています。