Bloomberは本日、情報筋の話としてMicrosoftがサーバーやSurface向けに、ARMベースの独自プロセッサの開発を進めていると報じています(Neowin)。
Microsoftの取り組みは、Azureクラウド事業の責任者であるJason Zander氏が主導しており、同社はここ数年プロセッサ設計者の採用を強化しているとのこと。MicrosoftはQualcommがARMベースのサーバー用チップセットの自社開発計画を放棄したことに失望したと報じられています。
Microsoftが開発中のチップは主にサーバー用とみられていますが、一部のSurfaeデバイスにも搭載される可能性があるようです。Surface Pro Xに搭載されているMicrosoftとQualcommが協力して開発したARMプロセッサは、AppleのM1チップに処理性能で大差をつけられており、新たな計画で巻き返しがはかられようとしているのかもしれません。
報道に対し、MicrosoftのスポークスマンFrank Shaw氏は以下のように明言を避けています。
Because silicon is a foundational building block for technology, we’re continuing to invest in our own capabilities in areas like design, manufacturing and tools, while also fostering and strengthening partnerships with a wide range of chip providers
シリコンは技術の基礎的な構成要素であるため、当社は設計、製造、ツールなどの分野で自社の能力に投資を続ける一方で、さまざまなチップ・プロバイダーとのパートナーシップを育成し強化しています。
Appleに続きMicrosoftもARMに注力するとなればIntelの状況はこれまでよりもさらに厳しいものとなりそうです。