Microsoftが提供している、Windows 11との互換性チェックツール「PC正常性チェック」を使用すると、本来互換性があると考えられる環境でも、「このPCではWindows 11を実行できません」というメッセージが表示されるという問題が多数報告されていることがわかりました(Windows Latest)。
「PC正常性チェック」は、Windows 11が動作可能なハードウェアの最小要件をチェックするツールです。Microsoftはツールの問題を認め、今後数週間のうちに修正プログラムをリリースする予定であると説明しています。
Sorry for the irritating experience! We're going to improve the PC Health Check app over the next couple of weeks. Hopeful that the first update will be out tomorrow.
— Steve Dispensa (@dispensa) June 25, 2021
Windows 11の最小要件に関しては、Microsoftのドキュメントも混乱した状態となっています。例えばこちらのドキュメントではTPM 1.2が必須で、TPM 2.0は推奨に留まっているのに対し、こちらの文書ではTPM 2.0が必須となっているのです。
「PC正常性チェック」ツールは、Microsoftが定めたより厳しい制限(Intel第8世代プロセッサ、Ryzen 200シリーズ以降とTPM 2.0が必要)でチェックしているとみられ、Windows 11が動作可能なシステムでも互換性がないというエラーメッセージが表示される事態になっていると考えられます。