Microsoftは11月、ChromeやEdge、OneDriveなどのアプリでパスワードが保存されない不具合が、Windows 10に存在することを認めました。
不具合が報告されはじめたのは、Windows 10 Version 2004の公開後で、
Googleの研究者Tavis Ormandy氏は、タスクスケジューラーがLSASS(Local Security Authority Subsystem Service)に保存された資格情報をときどき破壊することがあり、結果として保存されたパスワードや資格情報が無効化され、ユーザーが再びパスワードなどを入力する必要がでてくると分析していま
す。
問題がランダムに、かつ複数のアプリケーションで発生することから、バグの追跡は困難で、解決までに長い時間がかかっていますが、ようやくこの不具合に対する修正パッチが来年の2月あるいは3月に公開される見込みがでてきたことがわかりました(Windows Latest)。
Microsoftはすでに、この認証情報を保存できないというバグに対する恒久的な解決策を発見し、その修正はWindows Insiderプログラムのテスター向けに展開されている模様です。
Microsoft EdgeのプログラムマネージャーEric Lawrence氏は、「この問題は、S4U(Service for User)タスクを使用している比較的少数のユーザーにしか影響を与えず、最新のWindows 10 Insiderチャンネルで修正されている」と説明しています。
1. This issue in Windows affects only a comparatively small number of users with S4U tasks.
2. This issue is fixed in the latest Windows 10 insider channel.
3. This issue is slated to be fixed in an upcoming update for all Windows 10 users.
不具合の修正は、オプションアップデートとしてプレビュー公開されたあと、月例更新プログラムとして一般ユーザーに提供されると見込まれています。