Microsoftは、開発者が公式ドキュメントにより迅速かつ効率的にアクセスできるよう、新たに「Microsoft Learn MCP Server」を公開しました。
Microsoft Learn MCP Serverは、Microsoft Learnに掲載されているMicrosoft製品のドキュメントをリアルタイムで取得可能にするエンドポイントを提供します。
https://learn.microsoft.com/api/mcp
開発者は追加のコンポーネントやスクレイパーを使わずに、HTTPストリーム経由でドキュメントに直接アクセスすることができます。AIエージェントと外部ツール/サービス/データソースをつなぐ「Model Context Protocol(MCP)」を活用した革新的な取り組みです。
特徴は次の通りです。
- HTTPストリーム経由でドキュメントを取得(スクレイピング不要)
- 最大10チャンクの情報またはページ全体を返す柔軟な応答
- 認証不要&無料で利用可能
- AIを活用したバーチャルヘルプデスクやオンボーディングエージェントの構築が可能
- コーディング中のリアルタイムな情報取得で開発効率が向上
例えば、VS CodeやVisual Studioなどのツールに組み込むことで、AIが文脈を理解した上で正確なコード補完やアドバイスを提供できるようになります。AIがMicrosoft公式情報に基づいた"信頼できる開発パートナー"になり、技術ドキュメントを探す時間が減り、開発に集中できるようになると期待されます。
Microsoftは今後、MCPサーバーを通じてより正確なコードサンプルの提供も予定しており、開発者の学習と実装をさらに支援する方針です。
[via Neowin]