Microsoftが大規模なレイオフを実施し、Mixed Realityチームに深刻な影響を及ぼしているとWindows Centralが伝えています。特に、「AltSpaceVR」と「Mixed Reality Tool Kit」を開発したチームは全員解雇され、Microsoftが近年開発を進めてきたMRデバイス「HoloLens」の将来性にも疑問が投げかけられている状況になっているとのこと。
Microsoftは2017年に、ソーシャルVRプラットフォームAltSpaceVRを買収しましたが、この1週間でそのチーム全員が解雇され、Microsoftの「メタバース(仮想空間)」への取り組みが事実上終了することになる可能性があるとされています。Microsoft MeshがAltSpaceVRの後継になると見込まれていますが、Microsoftが「メタバース」にどれほど真剣なのかは不明な状況です。
AltSpaceVRに加え、Microsoftは、MRTKM(Mixed Reality Took Kit)のチームも全員解雇した模様。MRTKMはVRアプリ開発のためのUnity用ツールキットで、HoloLensを初めとしたヘッドセットで動作します。
HoloLensプロジェクト自体も、チーフアーキテクトであるAlex Kipman氏の退社に伴い、近年すでに規模が縮小されているとされ、米軍との契約も、プログラムに問題が報告されたため、米議会によって規模が縮小されたそうです。
来月新バージョンをリリースするはずだったMRTK開発チームの全員をMicrosoftが解雇したことは、Microsoftが仮想現実の将来性を信じていない事を示唆していると指摘されています。
