Microsoft先日公開した、Windows 10用の3月の月例更新プログラムを適用すると、一部のプリンターに印刷しようとした際、ブルースクリーンが発生しPCがクラッシュするという重大な不具合が存在することが判明しています。
不具合は、Version 2004/20H2用のKB5000802、Version 1909/1903用のKB5000808、Windows Server用のKB5000803などに影響し、それぞれのKBドキュメントでも既知の不具合として認識されているなか、Microsoftの広報担当が米テックメディアに対し「一部のプリンターをご利用のお客様に影響を及ぼす問題の解決に取り組んでいます」と新たなコメントを発表したことがわかりました(Windows Latest)。
修正がどのように提供されるかまだ明らかになっていませんが、重要性から考えて、Windows 10の各バージョンに対する緊急アップデートが準備されている可能性もあります。
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更新プログラムをアンインストールする意外の新たな回避策も
今回の問題は、不具合を含む該当の更新プログラムをアンインストールし、Windows Updateを一時停止することで回避することができます。しかし更新プログラムをアンインストールできない環境に対し、新たな回避策がMicrosoftのエンジニアより提供されています。
最初の方法はダイレクトプリントを有効にするというもので、32bitアプリが64bit OS上でクラッシュすることなしに印刷することを可能にします。
手順は以下の通りです。
- プリンターの名前を特定する。"Kyocera TASKalfa 820 KX"など。
- 管理者権限のコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行。attributeの行にDirectと表示されればダイレクトプリントがすでに有効になっている。
rundll32 printui.dll,PrintUIEntry /Xg /n "Kyocera TASKalfa 820 KX"
- ダイレクトプリントが有効でない場合、以下のコマンドでダイレクトプリントを有効にする
rundll32 printui.dll,PrintUIEntry /Xs /n "Kyocera TASKalfa 820 KX" attributes +direct
これがうまくいかない場合、Application Compatibility Toolkitをダウンロドするより高度な方法も存在します。詳細はこちらのページでご確認ください。