Railsを構成するActiveStorageが依存している「mimemagic」の古いバージョンがrubygems.orgから取り下げられ、v0.3.5以前のmimemagicに依存しているRailsアプリが「bundle install」で失敗するようになるという問題が起こっていることがわかりました(HackMD)。
もともと、mimemagicのv0.3.5以前のバージョンは、MITライセンスで配布されていたものの、GPLのファイル「freedesktop.org.xml」が含まれていることがわかり、このライセンスの問題を解決するために、0.3.5までのすべてのgemがrubygems.orgから削除されたとのこと。
その後、システムにインストールされたfreedesktop.org.xmlを参照するMITライセンスのv0.3.7がリリースされましたが、システムにfreedesktop.org.xmlを別途インストール必要が生じたのです(shared-mime-infoパッケージ)。
例えばmacOSでHomebrewを使用している場合「brew install shared-mime-info」を実行することが必要で、MacPortsの場合「sudo port install shared-mime-info」した上で「FREEDESKTOP_MIME_TYPES_PATH=/opt/local/share/mime/packages/freedesktop.org.xml」とファイルを環境変数で指定する必要があります(今後MacPortsでも環境変数は必要なくなるかもしれませんが…)。
実際手元のRailsプロジェクトでいきなり「bundle install」が失敗して驚かされました。今後の動向を注意深く見守っていく必要がありそうです。