Microsoftは、Windows 11にさまざま新機能を追加し、各種の改良を施しつづけていますが、全てのユーザーがそれを望んでいるわけではないのかもしれません。
How To Geekは「My Windows Computer Just Doesn't Feel Like Mine Anymore(
私のWindowsコンピュータがもう自分のもののように感じられない)」と題した記事を公開し、Windowsがパーソナルなものでなくなり、かつてないほど安っぽく、商業的なものになったと指摘しています。
この記事によると、Windowsの栄光時代は、コンピューターがほとんどオフラインで動作していた時代だったそうです。その時代、MicrosoftはユーザーのPCをリモートで操作できず、パッチやアップデートは、サービスパックという形で提供されていました。
Windowsが常にオンラインになることで状況がかわり、個人的だったコンピューター体験が個人的なものでなくなっていきます。Windowsに広告が導入され、その恩恵によって安価にOSを使用することができるものの、インターフェイスが混乱し、自動的に実行されるWindowsアップデートによって、アップデート後にコンピューターが動かなくなるといった問題がたびたび発生するようになります。
アップデートは問題を修正するだけではなく、設定や新機能の追加も行うことがあるため、自分のコンピューターが勝手に変更されるように感じられるようになったのです。
記事の筆者は、macOSには広告はApp Store以外のどこにも見当たらず、昔のWindowsのオフライン体験を維持しており、Linuxも、広告はごく一部を除いて見当たらないと比較しています。
Windowsは、Microsoftがsoftware-as-a-service製品を売るための、損失をもたらすフロントエンドになりつつあるように感じるとし、将来のWindowsでは、Microsoftがコンピューターの操作や外観、設定を勝手に変更できないようになることを説に願うとまとめています。
Windows 11の広告機能は評判が悪く、今年の4月には元Microsoftのベテランエンジニアが、Windowsのスタートメニューの広告埋みに失望したとコメントしました。
Windows 11の広告や不要なアプリの大量導入は多くのユーザーが批判していますが、最近のWindows 11のプレビュールドでも設定画面に「Game Passレコメンドカード」が追加されるなど、広告の導入は止まりそうもありません。